申込締切:2025年2月21日
貢献寿命(Engaged Life Expectancy)は、「社会とつながり、役割を持ち、誰かの役に立つ、感謝されるといった関わりを持ち続けられる人生期間」と定義します。「長生きする価値とは何か、長生きを喜べる状態とは何か」を追究した新たな概念で、本プロジェクトメンバーである東京大学の秋山弘子名誉教授が提唱しました。そして私ども研究チームがその指標化と算定方法の開発等を進めています。 長寿科学に関する既往研究でも、「社会とのつながりが豊かな人ほど長生きにする傾向にある」、「誰かのために行動する人は、そうでない人と比べて幸福度が高く、健康長寿を実現している」といったことが明らかとされています。貢献寿命を意識していくことは、健康寿命の延伸につながるだけでなく、精神的な満足感・充足感を高めることにもつながります。“何歳になっても、社会と他者とつながり続けていくこと。そして感謝し合うこと”、このことを長生きの新たな目標として位置づけていただくことを推奨しています。
GBER: Gathering Brisk Elderly in the Region(地域の元気シニアを集める)は、高齢者をはじめ、時間や場所に柔軟な社会参加を促進する情報プラットフォームです。地域の中に分散した趣味の活動・生涯学習・ボランティア・仕事など様々な地域活動や地域資源の情報を可視化し、地域のインフラとして役立てます。 多様化する人材や生活スタイルを踏まえ、一人ひとりの持つ力をモザイクのピースのように組み合わせて地域課題の達成に挑むなど、自律流動的なコミュニティ参加を応援します。 これは次世代の生活を支えるライフラインつながることが期待されます。
何歳になっても社会とつながり、役割を持って生きる、収入を伴う仕事に限らず、些細なことでも「ありがとう」と感謝されるそうした自分であり続けられる、そうした高齢期の日々を最期まで歩んでいける社会